• プレスリリース
  • 2020年09月01日

「特務機関NERV防災」アプリ、月額制サポーターズクラブを開始します

新機能への早期アクセスや、開発チームの取り組みをお伝えするコンテンツを提供

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ゲヒルン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:石森 大貴、以下「ゲヒルン」)は、2020年9月1日に「特務機関 NERV 防災」アプリをアップデートし、月額サブスクリプションによるサポーターズクラブを開始します。

「特務機関 NERV 防災アプリ サポーターズクラブ」は、NERV防災アプリを大切に思ってくださるユーザーから月額で会費をいただくファンクラブ形式の制度です。入会によって、新機能をいち早く使用できる「アーリーアクセス」や、地点登録数の増加、さらに上位プランでは会員限定コンテンツへのアクセスなどの特典を提供します。

このアーリーアクセスにて、本日から「緊急地震速報の現在地予想」機能の提供を開始します。なお、アーリーアクセスでサポーター会員に先行提供した新機能は、一定期間経過後にすべてのユーザーに無料開放します。

開発チームが新機能の開発へ意欲的に取り組み、支援してくださるユーザーにいち早くお使いいただき、一定期間後に全ユーザーが使用できるというサイクルで開発を進めていく予定です。

昨年9月1日に提供を開始した「特務機関NERV防災」アプリは、82万ダウンロードを超え、多くのユーザーにお使いいただいています。また、リリースから一貫して、広告を表示せず、全機能を無料で提供しています。この方針は今後も変更することなく、サポーターズクラブの入会・非入会によらず既存の機能が制限されたり広告が表示されることはありません。

今後も安定的にサービスを継続していくこと、さらに開発体制を強化していくために、今回のサポーターズクラブ制度を発足させました。詳しくは、添付の「サポーターズクラブ設立趣意全文」をお読みいただけましたら幸いです。

ゲヒルンは、今後も防災情報配信のさらなる強化に取り組んでまいります。

「特務機関NERV 防災」アプリサポーターズクラブ概要

プランと特典

サポーターズクラブは、E プランおよび EE プランの 2 つから選ぶことができます。

E プラン
月額250円
・地点登録数の増加
・デジタル会員証
・アーリーアクセス
EE プラン
月額480円
・地点登録数の増加
・デジタル会員証
・アーリーアクセス
・会員限定コンテンツ

特典説明

1. 地点登録数の増加

これまで3箇所まで登録できた登録地点数が6箇所に増えます。

2. デジタル会員証

サポーターズクラブの一員であることを証明するデジタル会員証をアプリ内に表示します。

3. アーリーアクセス

新機能をいち早く利用できる「アーリーアクセス」をご提供します。私たちが新機能を開発した あと、一旦会員専用の機能としてリリースします。無料ユーザーに先駆けて新機能を使用できます。その後、2〜3ヶ月程度したあとに新機能を無料開放し、すべてのユーザーが機能にアクセスできるようになります。

4.会員限定コンテンツへのアクセス

NERV防災の開発の裏側、防災に貢献する活動の取り組みなどを紹介する会員限定コンテンツがアプリ内で閲覧できます。アプリと開発チームを大切に思ってくださるファンの皆様に、私たちの取り組みをお伝えします。

アーリーアクセス第1弾は緊急地震速報のアップデート

会員限定のアーリーアクセスで本日から提供する新機能は、緊急地震速報の現在地予想です。

アーリーアクセスが有効な場合、初期微動(P波)と主要動(S波)の到達状況が地図内に表示されるとともに、現在地における予想震度および主要動の到達予想時間をカウントする画面が使用できます。これまでよりも、ユーザーの現在地に基づいた情報をお伝えできます。

※アーリーアクセスで提供する機能は、一定期間経過後にすべてのユーザーに無料開放します。

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サポーターズクラブ設立趣意全文

サポーターズクラブで有料サブスクリプション課金が始まっても、これまでどおりすべての機能が無料でお使いいただけます。私たちは、機能を制限しません。そしてアプリに広告を導入しません。その理由と、なぜサポーターズクラブという形式で課金を始めるのか、ご説明します。

「特務機関NERV防災」アプリ運営の現状

2019年9月1日にアプリをリリースしてから、1年が経ちました。当初はiOS版のみのリリースでしたが、直後から多くの方にダウンロードをしていただき、1日で10万ダウンロードを記録しました。本アプリをご活用いただいている皆様に感謝申し上げます。

開発した私たち自身も、日常的に本アプリを活用し、いまではこのアプリがなくてはならない存在になっています。

本アプリの開発と運営にあたって、気象業務支援センター・河川情報センターをはじめとした様々な機関との回線費用、データセンターやクラウドの設備費、そして人件費が掛かっており、運営チームは年間で6000万円ほど支出しています。実はこの運営費は、別な事業の収益を防災に充てて賄っています。運営費用を他の事業に頼らず、独立採算でこれから5年、10年と継続していくために、ユーザーの皆さんからの支援を募りたいと考えました。

サポーターズクラブという方法に至った理由

通常、アプリの課金や収益化というのは、課金による有料機能のアンロックや、アプリ内に表示される広告によるものが王道です。しかし、「特務機関NERV防災」アプリは、この王道のやり方を選びませんでした。

開発チームは、何度も議論を重ねて、有料機能の課金や機能制限、そして広告ではない方法を模索しました。

私たちは本アプリを『アクセシビリティ』というテーマに基づいて作っています。「あらゆる人にあまねく情報を届ける」というテーマでアプリを作っているので、課金ユーザーだけが使用できる機能を実装するということはアプリの理念に反していました。お金を払った人だけしか、大切な防災気象情報にアクセスできないというのは、全く「アクセシブル」ではなく、アクセシビリティの反対側だと私たちは考えました。もうひとつ、開発チームのエンジニアは、多くの人に自分たちが開発した機能を活用してもらいたいと考えています。たとえ100万人の利用者がいるアプリでも、有料課金してくださるユーザーは数パーセントです。1%のユーザーが課金したとしても、残りの99万人には自分たちの作ったものが届かないのは、とても寂しいのです。そして、大きな災害のときにアプリに実装されているはずの機能に多くの人がアクセスできなかったとなれば、防災アプリを開発するエンジニアとして悔しいのです。

アプリ内広告についても、私たちの理念に反していました。このアプリは災害が起きたときに多くの人が起動するアプリです。広告を導入するということは、災害が起きたときに収益が上がる仕組みになります。そうすると、運営がたくさん収益を得るには、災害が発生する必要があるという防災アプリの目指すことと大きな矛盾が生じます。私たちはこの広告モデルを全く許容できませんでした。

このほか、災害時には通信環境や回線が逼迫するおそれがあり、広告を表示すると、無駄な通信が生じてコンテンツのダウンロードに時間がかかってしまい、ユーザーが防災情報に素早くアクセスすることを邪魔してしまうほか、通信量が増えることで携帯のネットワーク網などに負荷を増大させてしまうおそれがあることも見越して、私たちは広告をアプリに導入していません。

ユーザーの皆様が災害時にも情報に素早くアクセスできること、災害を少しでも減らすことを目的としたアプリに、継続性の要素を付け加えるとしたら、このアプリと開発チームを大切に思ってくださるファンを育て、サポートしてくださる方とともにアプリを成長させていこうという結論になりました。そうして、機能制限や広告によらない、サポーターズクラブ制度が発足しました。

私たちは東日本大震災以降、様々な防災プロジェクトに取り組んできましたが、今後も人員や設備を増強し、開発を更に進め、アプリを継続するということはもちろん、新機能の提供や新たな防災プロジェクト等を通じて、防災情報配信のさらなる強化に取り組んでまいります。

■ゲヒルン株式会社概要

URL:https://www.gehirn.co.jp/
2010年7月設立。
「日本をもっと安全にする」をミッションに掲げ、インフラストラクチャサービス「Gehirn Web Services」・法人向け情報セキュリティサービス・防災気象情報配信サービスを提供するセキュリティ会社。

■本件に関するお問い合わせ先

ゲヒルン株式会社(英文表記:Gehirn Inc.)
お問い合わせフォーム:https://www.gehirn.co.jp/contact/